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ホーム > 最新技術レポート > 超はっ水ナノ分子ペーパー製造技術の開発
文部科学省愛知・名古屋地域知的クラスター創成事業
「SAMナノパターニングシステム開発」発
「平成19年度地域新生コンソーシアム研究開発事業」に採択
経済産業省 中部経済産業局
管理法人:科学技術交流財団
概要
 紙は、「人と人」、「社会と人」、「過去と現在、未来」を結ぶ情報伝達媒体として重要な役割を果たしています。ラジオ、テレビ、インターネット等の紙以外の情報伝達媒体が普及した今日においても、光沢紙や耐水紙といった新たな機能を付与した紙の需要が増しています。
 現在、ポリマー材料を素材とする合成紙が、ポスター、カタログ、画集等のデータ内容の維持が重要である分野で利用されています。しかし、主原料を石油とする合成紙の多くは、使用後に燃焼処理されるため「化石燃料の使用量低減」および「二酸化炭素排出量の削減」という世界的な環境保全機運の中、環境への負荷が問題視されます。一方、「生物由来の紙」は一般的に再生利用が可能であり、環境にやさしいという特徴があります。しかし、普通紙は親水性の水酸基を有するセルロースからできており、水分に弱いという欠点があります。この欠点を克服する方策として、自己組織化単分子膜(SAM)の利用が有効です。SAMは、疎水性官能基を有する膜厚1〜2nmのナノ分子膜です。疎水性官能基と反対側にある水酸基は普通紙表面の水酸基と脱水・縮合し、ナノ分子膜は強固に紙に固定化されます。これにより、ナノ分子膜の疎水性官能基は普通紙の最表面に現れ、撥水化します。本研究開発は、セルロースで構成される紙や繊維上への超はっ水処理技術の確立およびその処理装置の開発を目指しています。
超はっ水ナノ分子ペーパーとは
新技術(再生利用可能な環境にやさしい紙への「超はっ水」処理技術)
超はっ水ナノ分子ペーパーとは、天然素材の紙にナノスケールの分子膜を被覆し、撥水機能と耐水機能を付与したものです。
超はっ水ナノ分子ペーパーの性能
●撥水性および耐水性
未 処 理
処 理 済
●色調の維持(色差測定 JIS Z 8274)
ナノ分子膜コーティング直後において、人の目では色差を認知できないΔE<1.5を達成した。
●特性比較
  撥水性 耐水性 再利用 コスト
「天然紙」 × ×
「合成紙」 ×
「超はっ水ナノ分子ペーパー」
応用分野
ポスター、チラシ、和紙、包装紙、段ボール、繊維、住宅内装の建材など
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