箕面自由学園（所在地：大阪府豊中市）の100周年記念品に、アール・ブリュット作家 竹林亨さんの作品が採用されました。これは当社大阪本部において初のアール・ブリュット案件です。

記念品は竹林さんの作品をデザインした2種類の小鉢セット。作家紹介文とともに特製の貼り箱に収めた仕様となっており、竹田印刷は企画から作家選定、デザイン加工および印刷を担当いたしました。

本案件は、アール・ブリュット作品を活用した当社のノベルティ「残紙*ノート」をお渡ししたことをきっかけに、先方よりご相談をいただき企画が動き出しました。記念品の制作にあたっては、現拠点の豊中市と学園設立の地である箕面市に関連する形にしたいという思いを伺い検討を重ねた結果、豊中市在住のアール・ブリュット作家による、箕面市にゆかりのある「さる」と「もみじ」をモチーフとした作品を採用することが決定。先方の思いと当社の取り組みが重なり、100周年という節目を彩る記念品が完成しました。
*印刷工程でどうしても余ってしまう用紙

【学校法人箕面自由学園 ご担当者様からのコメント】
本学園は戦禍により廃校の危機を迎えましたが、保護者の皆様、地元の皆様の多大なるご支援により現在の校地に再建され、100周年という節目を迎えることができました。そこで記念品には、学園を支えてくださった地域への感謝と、これからも続く「つながり」を形にする意味を込め、地元のアールブリュット作家とのコラボレーションによる小鉢の製作を竹田印刷様に企画・制作面でご協力いただき実現しました。
先入観にとらわれない豊かな表現は、一人ひとりの個性を尊重する本学園の教育理念にも重なります。日々の食卓で使われるたびに、支え合いの歴史と未来への想いが広がることを願っております。

当社は今後もあらゆる人が活躍できる社会を目指し、地域の作家と組織の橋渡しを行うことで、インクルーシブな地域づくりに貢献していきます。

■アーティスト　竹林 亨さん
1996年生まれ　大阪府在住　所属：ワークセンターとよなか（社会福祉法人 豊中きらら福祉会）
粘土を素材に、器の成形から絵付け、焼成、やすりがけまでを一貫して自ら手がける。週4日、1日1時間以上制作に向き合い、途中で中断しても迷いなく作業に戻れる集中力が持ち味。昆虫やゲームキャラクター、幼少期に見たアニメCMなど身近な記憶から着想し、親しみと郷愁を感じさせる表現を生み出す。幼少期から続くご両親のあたたかな見守りと、支援員との信頼関係のなかで、近年はろくろを使った陶芸にも挑戦している。

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